売れないときでも、安易に値下げに頼らない

家やマンションを売りに出したものの、1ヵ月経って内覧も入らないということがあります。やるべきことをやっているのに、反響がないとなれば、価格が高いということが考えられます。

一般的に、売り出し開始時は、強気の価格設定にすることがよくあります。売りたい価格でなく売れる価格で市場に出せば、もっと早く売れるかもしれませんが、やはりできるだけ高く売りたいというのが人の常です。

そのため、売れるであろう価格より、1~2割ほど高めに価格設定して売り出します。それで売れればいいのですが、残念ながら、売れないケースがほとんどです。全く反響がないとなれば、値下げを決断することになります。

その場合、値下げをするタイミングが重要になります。何度も値下げするわけにはいきません。価格を下げる効果が最大限に発揮されるタイミングで引き下げることが重要です。

そのタイミングとは、いつなのでしょうか?

新年と秋がベスト・タイミング

1月と2月が、1年のうちで最も買い手が多い時期です。価格の引下げを考えているなら、この時期がベストです。よくボーナス時期が売れやすいのでは?と誤解されるのですが、不動産は小売商品とは異なります。ボーナス時期の6月と12月に最も動く(売れやすい)ということはありません。

不動産の場合、12月はむしろ客足が落ち込む月です。そのときに価格を下げても効果はありません。そればかりか、12月に価格を下げて新年を迎えると、最も動く1月・2月に価格の新鮮味が薄れてしまい、値下げ効果を発揮できません。

12月は価格をキープして、新年1月に価格を下げ、新価格を打ち出すと効果的です。その際、値下げした新価格でオープンルームなどを行うと、効果が、よりいっそう高まります。

もう1つのタイミングは9月末です。秋は、新築マンションの販売が増えます。そのため、物件が動き、客足が伸びる時期です。中古マンションも秋売りは大きな山になります。そのため、9月末に価格を下げれば、売れる確率が高まります。

値下げを提案する担当者

こうした市場の動向を無視して、今すぐ下げましょうなどと提案してくる営業担当者には注意が必要です。そういう担当者は、売主のことを考えず、とにかく早く価格を下げて成約に持ち込みたいと考えているだけの可能性があります。

価格を下げるにもタイミングがあります。マーケットに浸透しない時期に値下げしても、再び売れない時期が続き、再度すぐに値下げということになりかねません。

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